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木の事を気軽に聞ける地域の材木店 |
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左写真/一般向けに開催される製品市場の見学会。写真提供・国産材を使った木造住宅を守る会 下図/木材流通経路。森林から素材生産業者によって伐り出された丸太は、原木市場で競りにかけられ製材所に買われていく。ここで柱や梁に加工され、乾燥を得て、木材卸売業者へ。木材卸売業者は、秋田スギ、木曽ヒノキ、ラワン、ベイマツなど、特化した木材を扱う専門業者である。現在はその機能が衰退し、専門の問屋からの製品を一カ所に集めた製品市場が木材小売業者の主な仕入先になっている。 |
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木材の流通経路は右図のように何通りもあり、その複雑さは木材 業界のプロも認めている。木にこだわる設計者の中には木材産地に足を運ぶ人がいる一方で、「どこで買えるのか、わからない」という声も聞こえる。だが、素性の知れた良材は、産地直送でないと手に入らないわけではないしこれまで設計者と接点の薄かった地域の材木店(木材小売業者)の役割を見直すことで、国産材を設計に活かす可能性が広がりそうだ。 「木材流通は各段階で役割がある」と、遠州屋材木店の内山信一 さんは言う。内山さんは、地域の木材小売業者の団体である「TOKYO木材ネットワーク」と「国産材を使った木造住宅を守る会」の中心メンバーだ。 ユーザー側から見れば、多品種を仕入れる地域の材木店はストックヤード機能を果たしている。欲しいものを、必要なときに必要な量だけ入手でき、「垂木材1本追加」というオーダーにも迅速に応 じてもらえるからだ。」 購入する木材の、産地、含水率、等級といった素性や品質についての情報を入手する-」とも可能だ。 各都道府県では地域材の履歴を追跡できる(トレーサビリティ)出荷証明の制漫を設けている。設計事務所や工務店の要望を受けた材木店が窓口となり、流通経路を逆にたどって出荷証明の発行を請求することになる。 ただ、町の材木店と一口にいっても、国産材の取り扱いに熱心な 業者ばかりではないことは内山さんも認める。「TOKYO木材ネットワーク」(会員300社や「国産材を使った木造住宅を守る会」(会員182社)に加盟していることが、選定の目安のひとつになるだろう。製品市場で開かれる展示会などに参加するのも出会いの機会になりそうだ。 「僕らも、これまでは情報発信が 十分でなかった。気軽に訪ねて木のことを聞いてほしいと思っています」 (取材・文 平山友子) |
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TOKYO木材ネットワーク http://www.futaba.tv/TMN.htm 国産材を使った木造住宅を守る会 |
※無駄なく極力迅速に仕上げ現場へ届ける。
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